東証プライム 経営コンサルティング 高ROE 累進配当
船井総研ホールディングス(9757)投資分析レポート
船井総研ホールディングスは、中堅・中小企業向けの総合経営コンサルティングを中核に、ロジスティクス、デジタルソリューション、M&A・FAS、人材・人的資本領域へ事業を広げるコンサルティンググループです。足元では中堅企業化支援やAX・DXコンサルの拡大を成長ドライバーとし、2028年度に売上高460億円・営業利益115億円を目指しています。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
先に結論
同社の投資ポイントは、①高い営業利益率とROE、②ストック型会員ビジネスを基盤にした成長継続力、③累進配当と株主優待を組み合わせた高水準の株主還元です。一方で、コンサルタント採用・育成の成否や、人件費増加、M&A後の統合効果には注意が必要です。 [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/advantage.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html)
会社概要と事業の特徴
持株会社である船井総研ホールディングスは、グループ戦略立案と経営管理を担い、2025年12月末時点のグループ従業員数は1,651名です。中核子会社の船井総合研究所を中心に、中国・インド拠点、FAS、ロジスティクス、人的資本コンサル、デジタルマーケティング会社などを傘下に持っています。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/company/overview/)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社 船井総研ホールディングス |
| 証券コード | 9757 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 事業年度 | 毎年1月1日~12月31日 |
| 単元株式数 | 100株 |
| 主な役割 | 持株会社としてグループ戦略立案・グループ経営管理 |
| 資本金 | 31.25億円 |
[Source](https://hd.funaisoken.co.jp/company/overview/) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/infomation.html)
主力事業ポートフォリオ
- 経営コンサルティング事業:中堅・中小企業向けの業種別・テーマ別コンサルティングが主力。2024年度売上高は223.75億円。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
- ロジスティクス事業:物流BPO、物流コンサル、物流不動産、ESGコンサルなどを展開。2024年度売上高43.06億円。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
- デジタルソリューション事業:DXコンサル、デジタルマーケティング、HR Techなど。2024年度売上高39.62億円。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
同社の特徴は、セミナーや経営研究会を入口に月次支援へつなげる循環型・ストック型ビジネスモデルにあります。会員組織の拡大が継続収益の増加につながるため、一般的な受託型コンサルより業績の見通しが立てやすい点が強みです。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
最新の株価指標
PERは15倍台ながら、ROEは26%台、自己資本比率は72%台と高収益・高財務健全性を両立しています。PBRは4倍台と割安株ではありませんが、資本効率の高さと還元姿勢を評価されやすいタイプです。 [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)
業績推移
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 最終利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022/12期 | 256.35億円 | 71.00億円 | 71.97億円 | 49.90億円 | — |
| 2023/12期 | 282.38億円 | 72.47億円 | 73.43億円 | 52.01億円 | — |
| 2024/12期 | 306.45億円 | 83.24億円 | 84.11億円 | 59.93億円 | 27.16% |
| 2025/12期 | 333.30億円 | 88.13億円 | 88.41億円 | 65.26億円 | 26.44% |
| 2026/12期予想 | 370.00億円 | 91.00億円 | 91.00億円 | 65.50億円 | 24.59% |
2022年以降、売上高は着実に伸び、2025/12期には333.30億円、営業利益88.13億円で過去最高を更新しました。2026/12期予想も増収増益計画ですが、成長投資の継続により営業利益率はやや低下見通しです。それでも24%台後半という高水準を維持しており、コンサルティング会社としての収益性の高さは依然際立っています。 [Source](https://kabutan.jp/stock/finance?code=9757) [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)
直近業績と今期見通し
Yahoo!ファイナンス上の要約では、2025年12月期の連結業績は売上高333.3億円(前期比8.8%増)、営業利益88.13億円(同5.9%増)と過去最高でした。主力の経営コンサルティング事業が牽引し、ロジスティクス事業も好調とされています。 [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)
また、株主向け会社説明会資料では、2025年2Q累計の売上高160.43億円、営業利益46.84億円、経常利益46.88億円と過去最高を更新しており、成長トレンドの継続が確認できます。中間純利益が減少したのはオフィス移転に伴う一時的な特別損失によるもので、収益力の悪化とは性質が異なります。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/2025_meetings.pdf)
2026/12期会社予想は、売上高370億円、営業利益91億円、経常利益91億円、最終利益65.5億円、EPS72.07円、年間配当48円です。 [Source](https://kabutan.jp/stock/finance?code=9757) [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)
中期成長戦略(2026〜2028年度)
| 項目 | 2028年度目標 |
|---|---|
| 売上高 | 460億円 |
| 営業利益 | 115億円 |
| 会員数 | 10,000会員 |
| 成長イメージ | 年10%超の持続的成長 |
| 株主還元方針 | 累進配当+自己株式取得 |
成長戦略の軸は、中堅企業コンサルのリーディングカンパニー化、AX(AIトランスフォーメーション)・DXコンサルの拡大、会員組織の2ケタ成長です。オーガニックグロースに加え、重点施策とM&Aを積み重ね、年10%超の持続的成長を目指すとしています。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html)
2025年の会社説明会資料では、中堅企業向けコンサルやDX・M&Aコンサルを重点施策とし、オーガニック成長5〜10%にこれらを上乗せして、年率15〜20%の成長ペースを志向する考えも示されています。100億企業化コンサル売上が前年比66%増と伸びている点は、その具体例です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/2025_meetings.pdf)
株主還元と株主優待
船井総研ホールディングスは、財務体質と経営基盤の強化を図りつつ、株主への適切な利益還元を最重要課題と位置づけています。2026〜2028年度の方針としては、累進配当ならびに自己株式取得により高い株主還元策を継続する方針です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/dividend.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html)
- 2023〜2025年方針:総還元性向60%以上、配当性向55%以上 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/2025_meetings.pdf)
- 2025年計画:年間85円(前期比10円増)で15期連続増配を予定していた説明資料あり [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/2025_meetings.pdf)
- Yahoo!ファイナンス掲載の2026/12期予想:年間48円、配当利回り4.20% [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)
株主優待は年2回あり、毎年6月30日・12月31日現在の株主が対象です。100株以上1,000株未満で各回QUOカード500円分、1,000株以上で優待額が増えます。100株保有なら年間ベースで1,000円相当のQUOカードとなり、配当と合わせた総合利回りを意識しやすい銘柄です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/advantage.html)
投資ポイント
- 高収益・高ROE
営業利益率24〜27%台、ROE26%台という高い資本効率が魅力です。単なる売上成長ではなく、利益質の高さが際立ちます。 [Source](https://kabutan.jp/stock/finance?code=9757) [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T) - ストック型モデルによる安定成長
会員組織や月次支援を軸とする循環型ビジネスモデルにより、業績の再現性が比較的高い点が強みです。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf) - 中堅企業化・AX/DX・M&Aの拡張余地
中堅企業向け支援、AI/DX、FASや物流領域の拡張により、既存コンサルを超えた成長の余地があります。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/2025_meetings.pdf) - 配当+優待の還元力
累進配当方針と年2回のQUOカード優待は、個人投資家にとって分かりやすい魅力です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/advantage.html) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html)
リスク要因
- 人材採用・育成依存:コンサルティング会社のため、優秀なコンサルタントの採用・定着・育成が成長の前提です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html)
- 人件費増加:成長投資としての人的資本投資が続くため、短期的には利益率の重しとなる可能性があります。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
- M&A・新規事業の統合リスク:FAS、人材、デジタル領域のグループ拡大が進む一方、統合効果の発現時期にはブレがあり得ます。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/company/overview/) [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/file/web_report2025.pdf)
総合評価
船井総研ホールディングスは、高収益・高ROE・高還元を兼ね備えたコンサル銘柄です。バリュエーションは決して低くありませんが、会員型ストック収益を基盤にした成長の見通しや、累進配当・優待を含む還元力を踏まえると、中長期で評価されやすいタイプといえます。今後は2028年度の売上高460億円・営業利益115億円へ向けて、中堅企業化支援、AX/DX、M&Aがどれだけ上積みできるかが最大の注目点です。 [Source](https://hd.funaisoken.co.jp/ir/strategy.html) [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9757.T)

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