東テク 9960

東テク(9960)投資分析レポート

東証プライム 空調・計装 設備ソリューション 配当性向40%目安

東テク(9960)投資分析レポート

東テクは、空調機器の専門商社として始まり、現在は空調・計装・エネルギーを軸に、機器販売から設計・施工、保守メンテナンスまでをワンストップで提供する設備ソリューション企業です。ダイキン工業のNo.1販売代理店、アズビルの特約店という強みを持ち、国内では「設備代理店でありながら計装工事の施工能力も持つ」独自ポジションが特徴です。 [Source](https://www.totech.co.jp/ir/about.html)

先に結論

東テクの注目点は、①都市再開発・データセンターなどを背景にした受注拡大、②利益率の高い工事事業の成長、③配当性向40%目安の明快な株主還元方針です。2026年3月期第3四半期は売上・利益ともに過去最高を更新しており、業績面の勢いが強い一方、建設市況や原価上昇の影響は引き続き注視が必要です。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

会社概要と事業の強み

東テクグループは1955年創業。業務用空調機器、制御機器、再生可能エネルギー・蓄電池関連などを扱い、販売だけでなく設計、施工、保守までを一貫して手がけています。年間1万件超の保守物件を抱え、導入後のライフサイクル全体で顧客接点を持てる点が収益基盤の安定につながっています。 [Source](https://www.totech.co.jp/ir/about.html)

項目内容
証券コード9960
上場市場東京証券取引所 プライム市場
発行済株式数4,196万4,000株(2025年3月末)
売買単位100株
決算期3月31日
株主優待現時点で実施予定なし

[Source](https://www.totech.co.jp/ir/stockinfo.html) [Source](https://www.totech.co.jp/ir/faq.html)

主力3事業

  • 空調事業:業務用空調機器を中心に、建物ごとに最適な空間環境を提案。グループ連携により施工・保守まで対応できる点が強みです。 [Source](https://www.totech.co.jp/service/equipment/) [Source](https://www.totech.co.jp/service/equipment/lineup/)
  • 計装事業:ビル・施設内の多数の設備をネットワーク化し、中央監視・自動制御によって最適運用を実現。竣工後の省エネ改善提案まで含むライフサイクル型です。 [Source](https://www.totech.co.jp/service/automation/) [Source](https://www.totech.co.jp/ir/about.html)
  • エネルギー事業:省エネ、省コスト、省CO2の提案に加え、太陽光、コージェネ、蓄電池、非常用発電などを扱い、BCPや脱炭素ニーズも取り込みます。 [Source](https://www.totech.co.jp/service/energy/) [Source](https://www.totech.co.jp/ir/about.html)

最新の株価・バリュエーション

株価
3,230円
時価総額
1,355.44億円
予想PER
12.42倍
実績PBR
2.18倍
ROE
19.53%
自己資本比率
58.2%
最低購入代金
32.3万円
単元株数
100株

参考指標ベースでは、東テクはPER12倍台、PBR2倍台前半、ROE19%台と、収益性の高さが評価されやすい水準です。自己資本比率も58.2%と高く、財務面も比較的安定しています。 [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9960.T)

なお、会社の2026年3月期第3四半期補足資料では、年間配当計画を117円へ引き上げています。上記株価3,230円を基準に単純計算した予想配当利回りは約3.62%です。Yahoo!ファイナンス取得値にはタイミング差により旧計画が残る場合があるため、配当は会社開示を優先して記事へ反映しています。 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf) [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9960.T)

業績推移

決算期 売上高 営業利益 経常利益 最終利益 営業利益率
2022/3期1,101.20億円62.97億円71.20億円47.24億円
2023/3期1,266.96億円77.30億円81.72億円52.30億円
2024/3期1,407.32億円99.05億円105.85億円70.04億円7.04%
2025/3期1,559.58億円146.91億円155.74億円111.94億円9.42%
2026/3期予想1,660.00億円160.00億円168.00億円120.00億円9.64%

2022/3期から2026/3期予想まで、売上高・利益ともに右肩上がりです。特に2025/3期は営業利益146.91億円と大きく伸び、2026/3期も160億円計画と増益基調が続きます。営業利益率も7%台から9%台へ改善しており、工事案件の採算改善が効いていることが読み取れます。 [Source](https://kabutan.jp/stock/finance?code=9960)

2026年3月期第3四半期の進捗

  • 売上高:1,231.95億円(前年同期比11.6%増)
  • 営業利益:122.08億円(同19.8%増)
  • 経常利益:129.76億円(同17.6%増)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:91.32億円(同19.0%増)

第3四半期累計では、売上・各利益ともに過去最高を更新しました。通期予想は2025年11月公表値から据え置きです。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf)

セグメント別の見どころ

商品販売事業は、都市部再開発案件を背景に空調機器・制御機器・電気設備機器の販売が堅調で、売上高707.19億円(前年同期比7.4%増)となりました。保守サービスも含め、機器販売だけに依存しない収益構造が特徴です。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf)

工事事業は、計装工事・管工事・電気工事の需要取り込みと提案型保守受注が奏功し、売上高549.37億円(同18.6%増)と大きく伸長しました。利益率の高い工事事業の拡大が全社利益率改善の主因です。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

受注環境

補足資料では、受注高が前年同期比23.1%増、受注残も13.1%増とされています。特に工事事業の受注高は37.1%増、受注残は19.1%増と好調で、先行きの業績見通しを支える内容です。事業別ではエネルギー事業が44.8%増、計装事業が16.0%増、空調事業も7.1%増と、コア3事業がそろって成長しています。 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

中期経営計画のポイント

項目第一次中期経営計画(2023〜2025年度)
売上高目標1,660億円
経常利益目標168億円
ROE目標12%以上
自己資本比率目標50%前後
PBR目標1倍以上
配当方針配当性向40%目安

戦略骨子は、人財への投資ESG経営コア事業の強化海外事業の拡大の4つです。空調・計装・エネルギー・保守メンテナンスを掛け合わせたトータルソリューション化を進め、東南アジアを中心とする海外展開も拡大するとしています。 [Source](https://www.totech.co.jp/ir/plan.html)

株主還元と株主優待

東テクは、株主還元を重要政策と位置づけ、連結配当性向40%を目安に継続的かつ安定的な配当を実施する方針です。FAQでは2014年3月期から中間配当を実施していることも明記されています。 [Source](https://www.totech.co.jp/ir/stockinfo.html) [Source](https://www.totech.co.jp/ir/faq.html)

  • 2025年3月期:年間116円(70周年記念配当7円含む) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)
  • 2026年3月期予想:年間117円(期初比13円増配) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)
  • 自己株取得:2026年2月13日開示で、上限18万株(発行済株式数の0.44%)の取得を公表 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)
  • 株主優待:現時点で実施予定なし [Source](https://www.totech.co.jp/ir/faq.html)

投資ポイント

  1. 再開発・データセンター需要の追い風
    都市部の大型再開発に加え、データセンター、工場、ホテル、官公庁案件など、設備需要が広がっています。 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)
  2. 工事事業の伸長で利益率改善
    利益率の高い工事事業が二桁成長し、営業利益率も改善。単なる商社ではなく、施工・保守まで持つモデルが強みです。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf)
  3. 高ROEと還元姿勢
    ROE19%台と資本効率が高く、配当性向40%目安、自己株取得も組み合わせる点は株主目線で評価しやすいです。 [Source](https://finance.yahoo.co.jp/quote/9960.T) [Source](https://www.totech.co.jp/ir/stockinfo.html) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

リスク要因

  • 建設需要の変動:再開発や民間設備投資が減速すると、商品販売・工事受注の両面に影響します。 [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf)
  • 原価・物流コストの上昇:会社側も通期見通しの前提として原価・物流コスト増を織り込んでいます。 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)
  • 人件費増加:優秀な人財確保や賃上げによる販管費増加は、中長期では必要投資ですが短期利益には逆風となり得ます。 [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

総合評価

東テクは、空調・計装・エネルギーをまたぐ設備ソリューションの総合力を持ち、足元では工事事業を中心に利益成長が加速している銘柄です。配当性向40%目安の方針も明快で、業績成長株と配当株の中間に位置するバランス型銘柄として見やすい存在です。今後は、受注残の積み上がりを売上・利益へどう転化していくか、そして海外展開やエネルギー領域の成長が次の評価材料になるでしょう。 [Source](https://www.totech.co.jp/ir/plan.html) [Source](https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260213/20260212557288.pdf) [Source](https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=2110&brand=&folder_contents=47690&src_data=479483&filename=pdf_file1.pdf)

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この記事を書いた人

やりがい搾取の航空会社で働く地上さんです
将来不安を解消するために株式投資に励んでます

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