エアバスA320シリーズとは?特徴・歴史・A320neoの進化をやさしく解説

エアバスA320の外観
やさしい航空教室

エアバスA320シリーズとは?
世界中で活躍する定番旅客機をやさしく解説

A320シリーズは、エアバスを代表する単通路の旅客機ファミリーです。短距離から中距離を中心に活躍し、今では世界中の空港で見かける“定番機材”のひとつになっています。エアバスはこのシリーズを、単通路市場のあらゆるセグメントをカバーする主力ファミリーと位置づけており、世界のどこかでA320ファミリー機が約2秒ごとに離着陸していると紹介しています。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

機体のタイプ
単通路・双発ジェット旅客機
代表的な型式
A319 / A320 / A321
現在の主力世代
A320neo ファミリー

A320シリーズってどんな飛行機?

A320シリーズは、エアバスの単通路機ファミリーで、短距離から中距離路線を中心に幅広く使われています。大きすぎず小さすぎないサイズ感で、多くの航空会社にとって使いやすいのが大きな魅力です。代表的なメンバーはA319、A320、A321で、路線規模に応じて機体サイズを選びやすいのも強みです。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

歴史的にもA320はとても重要な機種です。ブリタニカによると、A320プログラムは1984年に始まり、1988年に就航しました。そして最大の技術的特徴として、機械式リンクに代わるフライ・バイ・ワイヤ、つまりコンピューターを活用した電気式飛行制御を取り入れた点が挙げられています。 [Source](https://www.britannica.com/topic/European-Aeronautic-Defence-and-Space-Company)

やさしく言うと…
A320シリーズは、「世界中の航空会社が使いやすいサイズ」と「エアバスらしい先進技術」を両立した、とても実用的な旅客機ファミリーです。
エアバスA320-200の試験機
A320シリーズ初期をイメージしやすいA320-200の写真。画像出典: Wikimedia Commons

なぜA320シリーズは人気なの?

① 幅広い路線に合わせやすい

エアバス公式では、A319は2クラスで120〜150席、A320は150〜180席、A321は180〜220席とされており、同じファミリーの中で需要に合わせた機体選びができます。これにより、航空会社は路線規模に応じて柔軟に機材を使い分けやすくなります。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

② フライ・バイ・ワイヤの先進性

A320は、世界初のフルデジタル・フライ・バイ・ワイヤを採用した商業機として紹介されています。エアバスにとってもA320は“先進技術の象徴”のような存在で、その後の機体づくりにも大きな影響を与えました。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family) [Source](https://www.britannica.com/topic/European-Aeronautic-Defence-and-Space-Company)

③ neo世代で燃費と騒音が改善

A320neoは“New Engine Option”の名の通り、新世代エンジンやシャークレットなどの改良によって性能を向上させたモデルです。エアバスは、従来世代と比べて1席あたり少なくとも20%の燃料消費とCO2排出削減、さらに騒音半減をうたっています。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family) [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo)

④ 客室の快適性も評価される

A320neoは、同クラスの中でも広い単通路客室のひとつと紹介されています。エアバスは、広めの座席感覚、収納力のあるオーバーヘッドビン、Airspace cabinによる照明や空間づくりなどを強みとして挙げています。 [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo)

A320neoって何が進化したの?

A320シリーズを語るうえで外せないのがA320neoです。エアバスはA320neoをA320ファミリーの中心メンバーと位置づけ、最大194席、航続距離3,400海里(6,300km)と案内しています。エンジンはCFM InternationalまたはPratt & Whitneyの2つの選択肢があり、運航会社のニーズに応じて選べるのも特徴です。 [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo)

また、A320neoは今日すでに50%のSAF(持続可能な航空燃料)混合での運航に対応し、2030年までに100%SAF対応を目指して設計されていると説明されています。単に燃費の良い機体というだけでなく、これからの航空業界の環境対応を見据えた機体としても注目されています。 [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo) [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

読者向けのポイント
空港で「A320neo」と表示されていたら、それはA320シリーズの中でも燃費・騒音・快適性をさらに磨いた新世代機、と考えるとわかりやすいです。

写真で見る[A320シリーズ](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)のポイント

エアバスA320のグラスコックピット
A320らしさを感じやすいグラスコックピット。画像出典: Wikimedia Commons
エアバスA320のシャークレット
A320シリーズの翼端装置「シャークレット」。画像出典: Wikimedia Commons

A319・A320・A321の主な仕様

エアバス公式ページに掲載されている、A320ファミリー主要3機種の代表的な数値をまとめると次のとおりです。ここでは読者にわかりやすいよう、2クラス座席数・最大座席数・航続距離に絞って整理しています。 [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

型式 2クラス座席数 最大座席数 航続距離
A319 120〜150席 160席 3,650nm
A320 150〜180席 194席 3,400nm
A321 180〜220席 244席 4,000nm

※上記はエアバス公式のA320 Familyページ掲載値をもとにした概要です。実際の座席数は航空会社の仕様によって異なります。

A320neoの主な仕様

項目 数値
2クラス座席数 150〜180席
最大座席数 194席
航続距離 3,400nm(6,300km)
全長 37.57m
翼幅 35.80m
高さ 11.76m
エンジン CFM International または Pratt & Whitney

A320neoの数値はエアバス公式のA320neoページ掲載値をもとにしています。 [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo)

EASAはA320neoをどう見ている?

A320neoの信頼性を考えるうえでは、型式証明の話も参考になります。EASA(欧州航空安全機関)はA320neoに型式証明を交付した際、この機体が設計限界を超えるレベルまで機体構造とシステムの試験を受け、欧州の高い安全基準を満たしたと説明しています。つまり、neoは「新しいから良い」というだけでなく、厳格な認証プロセスを経て就航した機体だと理解できます。 [Source](https://www.easa.europa.eu/en/newsroom-and-events/news/easa-certifies-airbus-a320neo)

まとめ:エアバスA320シリーズは“世界標準”の単通路機

A320シリーズは、エアバスの代表的な単通路機として、短距離から中距離の世界の空を支えてきました。A320そのものはフライ・バイ・ワイヤを本格的に商業機へ広めた革新的な存在であり、その成功はA319やA321へと広がってひとつの大きなファミリーを形づくっています。 [Source](https://www.britannica.com/topic/European-Aeronautic-Defence-and-Space-Company) [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

そして現在の主役であるA320neoは、燃費、CO2排出、騒音、快適性、そして将来のSAF対応まで見据えた進化版です。搭乗案内でA319、A320、A321、あるいはA320neoという表示を見かけたら、「同じA320シリーズの仲間なんだな」と思い出してみてください。飛行機を見る楽しさが、きっと少し深まります。 [Source](https://www.aircraft.airbus.com/en/aircraft/a320-family/a320neo) [Source](https://www.airbus.com/en/products-services/commercial-aircraft/passenger-aircraft/a320-family)

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この記事を書いた人

航空会社で働く地上さんです
やりがい搾取と言われる航空業界ですが、個人的にはどハマりしています
異動を重ねて色々な経験をした私がやさしく解説する航空教室です

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