ボーイング737とは?特徴・歴史・737NGと737 MAXの違いをやさしく解説

ボーイング737-800の外観
やさしい航空教室

ボーイング737とは?
世界の空を支えてきた定番ジェットをやさしく解説

ボーイング737は、長年にわたって商業航空を支えてきた代表的な旅客機です。1960年代に開発され、1968年に就航し、その後は改良を重ねながら現代的なファミリーへ発展しました。20世紀末までには「世界で最も多く売れた旅客機」とされるほど存在感の大きい機種になっています。 [Britannica]

機体のタイプ
単通路・双発ジェット旅客機
現在の主な系統
737 Next Generation / 737 MAX
役割
短〜中距離路線の主力

ボーイング737ってどんな飛行機?

ひとことで言えば、737は「使いやすさ」と「経済性」のバランスに優れた旅客機です。機体の大きさはワイドボディ機ほど大きくなく、短距離から中距離の路線で効率よく運航しやすいのが特長。だからこそ、多くの航空会社にとって“毎日の定番機材”になってきました。

737は長い歴史の中で改良が重ねられ、現在は主に 737 Next Generation737 MAX がよく話題にのぼります。特にMAXでは、燃費や騒音の面で大きな進化がうたわれています。 [Boeing 737 MAX]

やさしく言うと…
「大きすぎず、小さすぎず、たくさんの空港で使いやすい」――それが737が長く愛されてきた大きな理由です。
ルフトハンザのボーイング737-100
初期世代をイメージしやすい 737-100 の写真。 画像出典: Wikimedia Commons

なぜ737NG737 MAXは使いやすいの?

① サイズ感がちょうどいい

737ファミリーは、近距離・中距離路線で使いやすい座席規模を持っています。たとえば737NGでは、737-700が2クラス126席、737-800が162席、737-900が178席。MAXでは、737-7が138〜153席、737-8が162〜178席、737-9が178〜193席、737-10が188〜204席と案内されています。 [Boeing 737NG] [Boeing 737 MAX]

② 共通性が高い

ボーイングは737 MAXについて、同じ737ファミリーで運航することによる「共通性」を大きな利点として紹介しています。操縦士、客室乗務員、整備士、地上ハンドリングの面で訓練や部品、設備の効率化につながるため、航空会社にとって運用しやすい機材だとされています。 [Boeing 737 MAX]

③ 燃費と環境性能の改善

737 MAXでは、技術の進歩によってCO2排出量と燃料使用量を20%削減できるとボーイングは説明しています。また737-8は、737-800と比べて騒音の影響範囲が50%小さいと案内されており、静粛性の面でも進化が強調されています。 [Boeing 737 MAX]

④ エンジンや翼端でも進化

737NGではCFM56エンジン、737 MAXではLEAP-1Bエンジンが採用されています。さらに翼端のウイングレットは空気抵抗を減らし、燃費改善に役立つ装備として知られています。見た目でも737らしさを感じやすいポイントです。 [Boeing 737NG] [Boeing 737 MAX]

写真で見る737のポイント

ボーイング737のコックピット
737のコックピット。 画像出典: Wikimedia Commons
ボーイング737 MAXのウイングレット
737 MAXの翼端形状。燃費改善をイメージしやすいポイントです。 画像出典: Wikimedia Commons

737 Next Generation737 MAX の主な仕様

737 Next Generation(代表値)

型式 2クラス座席数 最大座席数 全長 翼幅 エンジン
737-700 126席 149席 33.6m 35.8m CFM56
737-800 162席 189席 39.5m 35.8m CFM56
737-900 178席 220席 42.1m 35.8m CFM56

737NGの仕様はボーイング公開値をもとに掲載。 [Boeing 737NG]

737 MAX(代表値)

型式 2クラス座席数 最大座席数 航続距離
737-7 138〜153席 172席 3,800nm(7,040km)
737-8 162〜178席 210席 3,500nm(6,480km)
737-9 178〜193席 220席 3,300nm(6,110km)
737-10 188〜204席 230席 3,100nm(5,740km)

737 MAXの座席数・航続距離はボーイング公開値をもとに掲載。 [Boeing 737 MAX]

FAA が示した 737 MAX の安全対策

737 MAXについて語るとき、安全性の話題は避けて通れません。FAA(米連邦航空局)は2020年11月、20か月にわたる包括的かつ段階的な安全審査を経て、737 MAXの運航再開に道を開いたと発表しました。 [FAA]

その際FAAは、機体の設計変更を反映した耐空性改善命令、操縦士向けの新たな訓練要件、保管されていた機体を再び飛ばすための整備措置などを求めています。つまり、単に「飛行再開」ではなく、設計・訓練・整備をセットで見直したうえで再開された、という理解が大切です。 [FAA]

読者向けのやさしいポイント
MAXは「新型だから不安」「古い機種より危険」とひとことで言い切るより、規制当局がどんな改善と訓練を求めたのかまで見て理解することが大切です。

まとめ:ボーイング737は“旅客機の定番”

ボーイング737は、1960年代の開発以来、時代に合わせて改良を重ねながら使われ続けてきた旅客機です。737NGは高い実績を持つ主力シリーズ、737 MAXはそこに燃費・環境性能・静粛性の進化を加えた世代と整理するとわかりやすいでしょう。 [Britannica] [Boeing 737NG] [Boeing 737 MAX]

搭乗口で「737-800」や「737-8」などの表示を見かけたら、ぜひ「この飛行機は世界の空を長く支えてきた737ファミリーなんだな」と思い出してみてください。飛行機の見方が、少しやさしく、少し面白くなるはずです。

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この記事を書いた人

航空会社で働く地上さんです
やりがい搾取と言われる航空業界ですが、個人的にはどハマりしています
異動を重ねて色々な経験をした私がやさしく解説する航空教室です

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