日本の地方空港をまとめてみた

航空業界ブログ

日本の地方空港をまとめて解説
前回の主要空港以外を、分類と滑走路長とともに一覧化

こんにちは、航空会社で働く地上さんです。

前回は、羽田・成田・関西・伊丹・中部・福岡・新千歳・那覇といった「主要空港」を中心に紹介しました。今回はその続編として、それ以外の日本の民間空港をまとめて見る記事にしています。対象は、国土交通省の「空港一覧」に掲載されている公共用空港のうち、前回の主要8空港を除いた空港です。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html)

国土交通省の分類では、日本の民間空港は「拠点空港」「地方管理空港」「その他の空港」「共用空港」に分かれます。今回の記事では、そのうち前回紹介済みの8空港を除いた合計89空港を、地域ごとに整理して一覧化しました。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975769.pdf)

今回の記事の対象

対象外(前回の記事で紹介済み): 羽田、成田、関西、伊丹、中部、福岡、新千歳、那覇

今回の対象: 上記8空港を除く、日本の民間空港 89空港

拠点空港
20
主要8空港を除いた残り
地方管理空港
54
都道府県などが管理
その他の空港
7
調布・名古屋など
共用空港
8
自衛隊等との共用

※空港法上の分類ベース。ヘリポート・非公共用飛行場は含みません。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html)

地方空港を読むときのポイント

  • 3,000m級: 幹線需要や大型機対応の余裕が比較的大きい空港が多いです。
  • 2,500m級: 地方の中核空港に多く、東京・大阪方面の幹線需要を支えやすい長さです。
  • 2,000m未満: 離島空港や小規模空港に多く、就航機材や運用の幅が絞られやすくなります。
  • 共用空港: 民間と自衛隊などが同じ飛行場を使うため、地方空港の中でも性格が少し異なります。

国土交通省の空港分布図では、97空港のうち66空港が「滑走路長2,000m以上」と整理されています。地方空港を見るときは、この2,000mというラインがひとつの目安になります。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975769.pdf)

1.拠点空港(前回の主要8空港を除く20空港)

地域 空港 滑走路 分類
北海道 旭川空港
稚内空港
釧路空港
函館空港
帯広空港
2,500m×60m
2,200m×45m
2,500m×45m
3,000m×45m
2,500m×45m
特定地方管理空港
国管理空港
国管理空港
国管理空港
特定地方管理空港
東北 仙台空港
秋田空港
山形空港
A 1,200m×45m / B 3,000m×45m
2,500m×60m
2,000m×45m
国管理空港
特定地方管理空港
特定地方管理空港
甲信越 新潟空港 A 1,314m×45m / B 2,500m×45m 国管理空港
中国・四国 広島空港
高松空港
松山空港
高知空港
山口宇部空港
3,000m×60m
2,500m×60m
2,500m×45m
2,500m×45m
2,500m×45m
国管理空港
国管理空港
国管理空港
国管理空港
特定地方管理空港
九州 北九州空港
長崎空港
熊本空港
大分空港
宮崎空港
鹿児島空港
2,500m×60m
3,000m×60m
3,000m×45m
3,000m×45m
2,500m×45m
3,000m×45m
国管理空港
国管理空港
国管理空港
国管理空港
国管理空港
国管理空港

前回紹介した主要空港を除いても、拠点空港は全国に20空港あります。地方の中核都市や広域交通を支える空港が多く、2,500m級から3,000m級の滑走路を持つ空港が中心です。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975775.pdf)

旭川・帯広・秋田・山形・山口宇部は「特定地方管理空港」、それ以外の多くは国管理空港として整理されています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975776.pdf)

2.地方管理空港(54空港)

地域 空港名 滑走路
北海道(6) 利尻空港
礼文空港(供用休止中)
奥尻空港
中標津空港
紋別空港
女満別空港
1,800m×45m
800m×25m
1,500m×45m
2,000m×45m
2,000m×45m
2,500m×45m
東北(5) 青森空港
花巻空港
大館能代空港
庄内空港
福島空港
3,000m×60m
2,500m×45m
2,000m×45m
2,000m×45m
2,500m×60m
関東(5) 大島空港
新島空港
神津島空港
三宅島空港
八丈島空港
1,800m×45m
800m×25m
800m×25m
1,200m×30m
2,000m×45m
中部(6) 佐渡空港
富山空港
能登空港
福井空港
松本空港
静岡空港
890m×25m
2,000m×45m
2,000m×45m
1,200m×30m
2,000m×45m
2,500m×60m
近畿(2) 神戸空港
南紀白浜空港
2,500m×60m
2,000m×45m
中国(5) 鳥取空港
隠岐空港
出雲空港
石見空港
岡山空港
2,000m×45m
2,000m×45m
2,000m×45m
2,000m×45m
3,000m×45m
九州(沖縄除く)(13) 佐賀空港
対馬空港
小値賀空港
福江空港
上五島空港
壱岐空港
種子島空港
屋久島空港
奄美空港
喜界空港
徳之島空港
沖永良部空港
与論空港
2,000m×45m
1,900m×45m
800m×25m
2,000m×45m
800m×25m
1,200m×30m
2,000m×45m
1,500m×45m
2,000m×45m
1,200m×30m
2,000m×45m
1,350m×45m
1,200m×30m
沖縄(12) 粟国空港
久米島空港
慶良間空港
南大東空港
北大東空港
伊江島空港
宮古空港
下地島空港
多良間空港
新石垣空港
波照間空港
与那国空港
800m×25m
2,000m×45m
800m×25m
1,500m×45m
1,500m×45m
1,500m×45m
2,000m×45m
3,000m×60m
1,500m×45m
2,000m×45m
800m×25m
2,000m×45m

地方管理空港は全国で54空港あり、もっとも数の多い分類です。北海道や離島部、沖縄県に多く分布し、地域の生活路線や観光路線を支える役割が大きいのが特徴です。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975777.pdf)

一覧を見ると、2,000m級の空港が多い一方で、礼文・新島・神津島・小値賀・上五島・粟国・慶良間・波照間など、800m級の小規模空港も少なくありません。離島航空の特徴がよく表れています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975777.pdf)

3.その他の空港(7空港)

空港 滑走路 ひとこと
調布飛行場 800m×30m 東京の島しょ路線で存在感のある空港
名古屋飛行場 2,740m×45m 中部国際空港とは別の空港
但馬飛行場 1,200m×30m 兵庫県北部の地域交通を支える
岡南飛行場 1,200m×30m 岡山空港とは別の空港
天草飛行場 1,000m×30m 天草地域の航空アクセスを担う
大分県央飛行場 800m×25m 短い滑走路の小規模空港
八尾空港 A 1,490m×45m / B 955m×30m 複数滑走路を持つ「その他の空港」

「その他の空港」は7空港です。大規模な定期便中心の空港とは性格が異なり、地域密着型・小規模運用・特定用途色の強い空港が並びます。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975778.pdf)

4.共用空港(8空港)

空港 滑走路 メモ
札幌飛行場(丘珠空港) 1,500m×45m 札幌市内に近い共用空港
千歳飛行場 3,000m級(東西) 新千歳空港に隣接する共用空港
三沢飛行場 3,050m×45m 東北の共用空港
百里飛行場(茨城空港) A 2,700m×45m / B 2,700m×45m 旅客利用時は茨城空港として認知されやすい
小松飛行場 2,700m×45m 北陸の共用空港
美保飛行場 2,500m×45m 山陰エリアの共用空港
岩国飛行場 2,440m×60m 幅60mの滑走路を持つ
徳島飛行場 2,500m×45m 四国の共用空港

共用空港は8空港あります。札幌・三沢・百里・小松・美保・岩国・徳島は共用空港資料に掲載されており、千歳飛行場は国土交通省の空港一覧と分布図に掲載されています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html)

千歳飛行場については、今回取得した共用空港PDFの本文抽出では個別記載が確認できなかったため、分布図および関連資料ベースで「東西ともに3,000m級」と整理しています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975769.pdf)

5.一覧から見える、日本の地方空港の特徴

2,000m級が標準、3,000m級は中核クラス

地方空港の多数派は2,000m〜2,500m級で、地域幹線や観光需要を支えるのに適した規模です。一方、青森・岡山・広島・長崎・熊本・大分・鹿児島・下地島などの3,000m級は、地方空港の中でも規模の大きい部類に入ります。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975775.pdf)

離島空港は800m〜1,500m級が多い

東京の島しょ部、長崎県の離島、鹿児島県の島々、沖縄離島では、800m級や1,200m級、1,500m級の空港が目立ちます。これは地方空港の中でも、観光だけでなく生活交通としての役割が大きいことを示しています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975777.pdf)

北海道と沖縄は空港数が特に多い

一覧を地域別に見ると、北海道と沖縄県は地方空港の密度が高く、空港ネットワーク自体が地域交通の骨格になっていることが分かります。地理条件の厳しさや島しょ性が、そのまま空港配置に反映されています。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/content/001975777.pdf)

まとめ

今回は、前回の主要8空港を除いた日本の地方空港を、国土交通省の分類に沿ってまとめました。対象は、拠点空港20、地方管理空港54、その他の空港7、共用空港8の合計89空港です。 [Source](https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html)

日本の地方空港は、単に「小さい空港」ではなく、地域幹線を支える中核空港、生活路線を担う離島空港、共用運用の空港、個性の強い小規模空港まで幅広く存在しています。空港を比べるときは、分類、滑走路長、立地、そして地域での役割を見ると違いが分かりやすくなります。

※本記事は、国土交通省の「空港一覧」「空港分布図」および各分類ごとの管理状況資料をもとに作成しています。滑走路長・空港区分・運用状況は改修工事や制度変更で更新される場合があるため、公開前には最新資料の確認をおすすめします。

この記事を書いた人

やりがい搾取の航空会社で働く地上さんです
将来不安を解消するために株式投資に励んでます

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